英語上達完全マップに従って英語の勉強を行っています。
英語上達完全マップでは、音読と瞬間英作文がトレーニングの2本柱になっていますが、こちらの本は音読の最初の一冊として想定されている本です。
わたしはこちらの本を全体としては3周ほど、ちょっと難しい箇所は5週ほどして終了しましたので、感想を書いてみます。
これからこの本を手に取ってみようかと思っている方や、本で勉強を始めたけど挫折しそうな方に読んでもらえればと思います。
目次
1.音読パッケージのやり方
この本で行う音読パッケージは以下のようなやり方です。
- 先行リスニング→まず音声だけで何度も聴く
- 聴き解き→英文と照らし合わせながらしっかり聴く
- テキストを見ないリピーティング→1回 現状把握
- テキストを見てリピーティング→3~5回 音をしっかり真似る
- 音読→10~15回 文構造や意味をしっかり把握しながら
- テキストを見ないリピーティング→3回
- シャドーイング→5回
こちらが本の中で推奨されているやり方と回数です。
全部で30回くらい音読することになります。
正直最初のうちは、30回音読してもまったくリピーティングができるようになりませんが、本全体を通して何周もすることで徐々に力がついてきます。
2.難易度
語彙や文法に関しては中学校レベルでそんなに難しくありません。
ただ注意点としては、物語やジョーク集などいろいろな文章があり、教科書的な英語ではありません。
そのため学校でしか英語を勉強してこなかった自分のようなタイプでは、むしろ難しく感じました。
もう絶版になってしまいましたがひとつ上のレベルの、ぐんぐん英語力がアップする音読パッケージ中級編という本の方が、英検の文章を使っているため、簡単に感じました。
そしてよくレビューにも書いてある難点として、第1章の難易度が高いです。
第1章は「言語」に関する文章なのですが、旧約聖書のバベルの塔の話が出てきたりして、文章自体が難解なため、とても難しく感じます。
おそらく、やり始めてこの章で心が折れてしまう方も多くいる気がします。
(わたしもそうでした)
3.難しくもサイクル回しを続けると着実に力がつく
わたしの場合も、第1章がとても難しく、本の通りにやってもまったくリピーティングができませんでした。
それでもできないなら仕方がないと、30回の音読をしたら次の章にうつっていきました。
そして、時間はかかりながらもなんとか本を一周終えました。
この本では「サイクル回し」と言って、同じ本で何周も何周も繰り返しトレーニングすることを進めています。
そうすることで英語が長期記憶に徐々にしみこんでいきます。
これが不思議だったのですが、2周目にとりかかると、1周目と比べて明らかにリピーティングが楽になっていました。
1周目をやっているうちは正直なところまったく力がついている感じがなく、いったいこの本を終えるのにどれだけかかるんだろうと不安になっていたのですが、あんなに難しかった第1章も少しずつリピーティングができるようになっていました。
2周目、3周目と繰り返すにつれて、どんどん負荷は軽くなっていきます。
ジョーク集は自分にとっては簡単だったため、3周でほぼリピーティングができるようになりました。
第1章など難しい章は、もうあと数周くり返して、全体をリピーティングができるようになったところで、この本を終了しました。
まとめ
みるみる英語力がアップする音読トレーニングですが、正直非常につらい本です。
ただ、そんなスポーツのトレーニングのようなきつい反復練習を行いながら英語を鍛えていくことに、英語上達完全マップの魅力はあるようにも思っています。
やり始めると全然リピーティングができなくて確実に心が折れてしまいますが、続けていけば着実に力はついていく本だと思いますので、ぜひこれから始めようと思っている方、やり始めたけど心が折れかけている方も頑張ってください。