英文解釈教室 新装版【レビュー】

英語上達完全マップに従って勉強をしています。
この本は、英語上達完全マップの「精読」のトレーニングを行うための本です。

他の方のレビューなどを見ても、文章が難解だとか難しすぎるといった話が多かったのですが、英語上達完全マップを10ヶ月やってみたの人がおすすめしていましたので、手を出してみました。

噂に違わずとても難しかったのですが、何とか1周したところ、文章を読む力が上がったことが実感できましたので、感想を書いてみます。

1.本の内容は難しい

こちらの本は元々は非常に古い本で、初版が出たのが1977年です。
現在発売されているのは2017年に出たものですが、収録されている英文など内容のほとんどは、初版とそれほど変わっていません。

どのような内容の本かというと、難解な英文を読み解いていくためのトレーニングを行うことができる本です。
出てくる英文は一文一文がとても長かったり、倒置や省略があったりと複雑なのに加えて、内容も哲学的な話や歴史の話など小難しいものばかりです。

本の構造は、まず英文があって、次にその英文を解説する日本語の文章という流れですが、この解説文も、「分かりやすく、懇切丁寧に解説」という感じではないので、最初読み始めたときはどのように進めていけばよいか分かりませんでした。

2.実際にやったやり方

ここまで読むと、難解で解説も詳しくなく良くない本のように思えますし、実際に自分もやってみたの人がすすめていなければ、手に取ることはなかったと思います。

実際にわたしがやったやり方は、分からなくてもとにかくすすめることと、出てくる英文を音読することでした。

本の中に、どのように進めればいいかの解説がないため、最初読み始めるといきなりよく分からなくなりました。それでもめげずに進めていくと、よく分からないなりに勉強するリズムが出てきます。

非常に挫折しやすい本だと思いますが、何はともあれ読み進めていくのが良いと思います。

そして、自分では効果的だと思ったのは音読です。
それぞれの章ごとに例題という少し長めの文がいくつかあるのですが、その例題の解説を読んで文構造を理解した後で、何度も音読を行いました。
このときに、音読をしながら頭の中で英文の意味がとれるように音読しました。

解説を読んだ後で音読しても、はじめは意味がさっぱり頭に入ってきませんが、5~10回くらい音読をすると、音読しながら文の意味がとれるようになってきます。
そのような状態になったら先へ進むということを繰り返していきました。

3.精読の効果 英語論文を読むのが速くなった

そうして、なんとか一周終えました。

正直この本をやっていてもさっぱり力がついている気はしませんでしたが、途中まで進めたところで、英語論文を読む機会がありまして、そこで明らかに以前よりもスラスラと読めるようになっていました。

仕事柄、英語論文を読む機会が多少あるのですが、英語論文自体はそんなに文構造などは複雑ではありません。
どうやら、この本で難解な文章を読むトレーニングを積んだおかげで、英語論文のような単純な構造の英文を読むことが楽になったようです。

まとめ

英文解釈教室をご紹介しました。
正直、とても難解な本なので、他に精読のための良い教材があるのならばあえてやらなくても良いとは思います。

ただ、やってみたの人もすすめていますし、自分でも本をやったことで英文を読む力は明らかについたのが実感できましたので、確実に効果の出る本だと思います。

わたしはまだ一周しかしていないので、ちょっと気が重いですが、なんとかもう1周やってこの本を卒業したいと思います。