英語上達完全マップに従って英語を勉強しています。
英語の勉強の方法は、「英語上達完全マップを10ヶ月やってみた」のサイトを大いに参考にしています。
この本は、マップでは文法の第2ステージ用(大学受験レベル)の本です。
3周勉強したところで終了としましたので、感想を書いてみたいと思います。
目次
1.シリウスに代わる文法問題集
英語上達完全マップでは、文法は瞬間英作文のトレーニングの一環として組み込まれていますが、3ステージに分かれています。
- 第1ステージ:高校入試問題集(中学レベル)
- 第2ステージ:大学受験用文法問題集(高校レベル)
- 第3ステージ:TOEIC・TOEFL用問題集
こちらの本は、第2ステージ用の大学受験用の参考書です。
本家の英語上達完全マップでは、
- 『精選英文法・語法基本問題演習 シリウス・ジュニア』
- 『精選英文法・語法問題演習 シリウス』
の2冊がおすすめされていますが、どちらも絶版です。
そこで、やってみたの人のサイトで挙げられていたこちらの本を、学習に使用しました。
2.本の構成
本の構成は、前半(文法)と後半(語法)の2パートに分かれています。
前半:文法
前半は、文型・時制・受動態・不定詞・動名詞といった、文法書でおなじみのそれぞれの事項に分けて、例題→解説というかたちで進んでいきます。
注意点として、この本はある程度文法の基礎はできている人を前提とします。
そのため、英語上達完全マップに従うならばちゃんと中学レベルの文法が身についてからこの本に取り掛かる必要があります。
また、本の対象読者はセンター試験や難関校も視野に入れた受験生です。
そのため解説の仕方が、「試験の解き方」の解説のため、純粋に英語を使えるようになりたい(マップの言葉では「基底力」をつけたい)と考えている学習者にとっては、ちょっと分かりにくいと感じます。
後半:文法
後半は語法の問題が全部で389問あります。
語法問題というのは、単純な文法問題というよりは、単語そのものの意味を知らないと解けなかったり、正しい動詞と前置詞の組み合わせを知っておく必要があったりする問題です。
たとえば、語法の問題の1問目は以下のような問題です。
- He ( ) his teacher of his success in the examination.
空所に入る正しい語を以下の選択肢から選びます。
- informed
- reported
- noticed
- suggested
この問題では、選択肢の4つの単語について、どのような使い方をするか(どのような使い方はしないか)を知っていないといけません。
このように、単語そのものの意味や使い方を問う問題が語法問題です。
純粋な文法問題ではない気がしますが、問題を解くことで単語力もついていきますので、やって損はないでしょう。
3.勉強のやり方
勉強は前半と後半を通して3周行いました。
前半も後半もやり方は同様で、まず例題・問題を何も見ずに解き、解説を読んで確認したあと、その後で例題文・問題文を音読しました。
マップで書かれている通りに、暗唱できるようになるまで音読しました。
3周だとまだ間違える問題はちょこちょこあります。
ただ、このあと『英文法・語法のトレーニング 2 演習編』や『入試英語 最重要構文540』といった大学受験用の問題集をさらにやる予定のため、また同じ問題に出会えるだろうと思い3周で終了しました。
4.この本はおすすめできるのか
正直なところ、解説が大学受験用で分かりにくい点もあり、あまり他の人にやった方が良いよとおすすめできる感じはしません。
また、本の構成も後半の語法問題は、左ページに問題、右ページに解説と使いやすい形なのですが、前半の文法の章は使いづらいです。
もちろんやればやっただけ力にはなりますので、(私のように)教材を書店で吟味しながら探すのが面倒で(大型書店も近くにないし)、やったみたの人もおすすめしてるしということで、勉強する分には良いと思います。
大型書店が近くにあって、もっと良さそうな大学受験用の文法問題集を見つけられる方はもっと良い本があるような気がします。
まとめ
『英文法・語法のトレーニング1 戦略編』を紹介しました。
少し使いにくくクセのある本ですので、もっと良い本を見つけた方はあえてやらなくても良いと思います。
もちろん本の内容は重要なことばかりで、やればやっただけ力になりますので、すでにこの本に取り組んでいる方は、しっかりと最後まで取り組むことをおすすめします。