水族館で働いていると、生き物の情報(特に海外の生き物の場合)や、海外の動物園・水族館の情報を調べるときに英語を読まないといけない機会がよくあります。
もちろんスラスラと英語が読めれば一番良いですし、わたしもチマチマと英語を勉強し続けていますが、なかなか速く読めるようになりません。
最近は、Google翻訳よりも制度が高いと評判の「DeepL翻訳」が話題ですが、そこに「Shaper」というツールを組み合わせると、英語の資料、特に論文を読むのが格段に楽になりますのでご紹介します。
目次
1.DeepL翻訳
DeepL翻訳にアクセスすると、次のような画面になります。
左側のBOXに調べたい英文を入れると、右側に翻訳した文が自動で出てきます。
試しに、WAZA(世界動物園水族館協会)のWebサイトにある文章を訳してみましょう。
WAZAについて、という文章です。
翻訳したい箇所の英文を選択して、コピーします。
DeepLの左側のBOXに張り付けると、自動的に右側に訳文が出てきます。
WAZAがワザになってしまっていますが、それ以降の文章はかなり自然な日本語になっています。
2.論文を翻訳しようとすると改行が入ってしまう
とても便利なDeepLですが、論文を翻訳しようとすると、無駄な改行が入ってしまいうまく訳せません。
こちらは、AZA(アメリカ動物園水族館協会)のWebサイトで無料公開されているペンギンケアマニュアルです。
試しにこの中の文章を訳してみます。
ペンギンの消化管について書かれた部分です。
翻訳したいところを選択してコピーします。
そのままDeepLに貼り付けてみましたが、無駄な改行が入ってしまい、うまく訳せていません。
このように無駄な改行が入ってしまう場合、手作業で1つずつ消していってもよいのですが、次に紹介するShaperというサイトを使うと、自動的に無駄な改行を消して文章を整えてくれます。
3.Shaper
Shaperは日本人の方が作成したツールです。
Shaperのサイトを開くと、次のようなシンプルな画面が出てきます。
上のBOXに英文を入れると、無駄な改行などを消して整えた文章が自動的に下のBOXに出てきます。
先ほどのペンギンの消化管についての文章です。
こちらの文章をコピーして、Shaperの上のBOXに貼り付けます。
すると、下の段に無駄な改行がなくなった整った文章が出てきます。
この下の文章をコピーして、DeepLに貼り付けます。
Shaperで整える前と比べて自然な日本語になりました。
ちなみにShaperの「Google翻訳で翻訳する」というボタンを押すと、自動的にGoole翻訳のサイトへ行って翻訳を行ってくれます。
Google翻訳の精度もかなり良いです。
DeepLとGoogle翻訳はどちらもかなり精度が良くなってきています。
色々なサイトを見ると、DeepLの方が良いと言っているサイトが多いですが、文章によってはGoogle翻訳の方が自然なこともあるので、併用してうまく使い分けていくと良いでしょう。
まとめ
水族館飼育員に必須の英語で書かれた情報を知るための、「DeepL」と「Shaper」というツールをご紹介しました。
正直、これらのツールを使えば、英語文献を読むハードルがかなり下がると思いますの、ぜひ活用して海外の最新情報をどんどん取り入れていきましょう。